勉強したくない人向けの記憶法【毎日ベッドでチラ見する記憶法】
英単語や歴史上の事件のような、何かを覚えようとするとき、みなさんはどのようにするでしょうか。
いろいろあると思います。
・紙に書く
・音読する
・リズムをつけて歌う
・一夜漬けの気合で乗り越える
etc.
ただこれらのことって、かなり手間じゃないでしょうか?
- 紙に書く
紙に書かなくてはいけません。
つまり、机に向かわなければいけないんです。
全くやる気がないときに、机に向かうことほど苦痛なことはありません。
- 音読する
記憶にかなり残る素晴らしい学習法だという声もたくさんあります。
自分もそう思います。
ただ1点、欠点があるんです。
それは、「とても時間がかかる」ということです。
英語長文やリスニングの学習の際、700wordsほどの文章でも、一度読んだら喉がからっからに乾いてしまいます。2度3度読むとなるとなおさらです(だからこそ脳に残りやすいのですが…)。
ただそれだけ苦労して音読した文章なども、新しい文章にどんどんと取り組んでいく過程で、1ヶ月もすれば頭からすっかり抜けて行ってしまいます。
そう考えるとあまり効率的ではないですよね。
- リズムをつけて歌う
これも音読と同じです。
時間がかかりますし、覚えたいものすべてにリズムをつけるというのがまず不可能に近いです。
- 一夜漬けの気合で乗り越える
ありと言えばありですが、凄まじいプレッシャーの中で戦うのは心身ともに疲れてしまいますよね…。
それに学校の定期試験などならまだ良いですが、
受験となると範囲も膨大なので、前日に一夜漬けでなんとかなるものでもありません。
となると、どのように覚えればいいのかという話になります。
そこでお勧めなのが、タイトルの通り、
【毎日ベッドでチラ見する記憶法】です。
具体的にどのような記憶法なのか。
簡単です。
毎日ベッドで「同じものをチラ見する」だけでいいんです。
もし英単語であれば、英単語と日本語訳をチラ見してください。
もっと具体的に説明しますね。
extraordinary-並外れた
coincident-同時に起こる
patriotic-愛国の
pessimistic-悲観的な
authentic-本物の
nuclear-核の
例えば英単語帳にこのような単語が載っていたとします。
いずれも大学受験レベルの形容詞です。
(他にももちろんたくさんの意味はあるのですが、ここでは記憶法という部分にのみフォーカスしたいので1語1訳としています)
そして、決して覚えようとせず、ただ英単語と日本語訳を、1単語につき1回ずつ、交互に頭の中で読んでいってください。
傍線部分が重要です。
決して覚えようとせず、ただ漫然と読んでください。書く必要もありません。ただ単語帳を開き、ベッドにごろんと寝転がりながら眺めるだけで大丈夫です。
(今自分でやってみましたが、6語なら英単語と日本語訳を1回ずつ交互に読んで、15秒もかからなかったです)
そしてこれを毎日1回続けます。
すると覚える気がなかったのに、不思議と脳に記憶されていることにいつしか気づきます。英単語を頭の中で読んだだけで、瞬時に日本語訳が頭から出てくるようになるのです。
さらに続けると、英単語を頭の中で読まずとも、見ただけで日本語訳が頭から出てくる状態になるのです。
(例えば、「dog」という単語、見ただけで「犬」という日本語訳が頭に浮かびますよね。どんな単語でもそのような状態になれるのです)
どういう仕組みで覚えられるのかということですが、
例えば、家から学校の最寄り駅まで電車通学する場合、知らず知らずのうちに停車駅を全部覚えてしまっていたりしませんか?
それと全く同じで、覚えようとしなくても、毎日同じ情報に触れるだけで、脳はそれを大事な情報と認識して覚えてくれるようになるのです。
そして、英単語帳を一冊丸々覚えようとする場合も全く同じです。
決して覚えようとせず、英単語と日本語訳を交互に頭の中で読み、最後のページまで読む。
途中中断してしまってもいいので、電車の中、学校の休憩時間、放課後など隙間隙間を使って、1日1週、英単語帳に目を通すようにしてください。そうすれば、2ヶ月もすれば頭の中に8、9割がた記憶されているという状態が生まれます。そしてこの覚えた単語は、ほとんどの場合一夜漬けのようにすぐ記憶から抜けるということはないのです。
(これは短期記憶と長期記憶による差なのですが、これについてはまた追って説明しますね)
自分もこの記憶法によって、1500単語を2ヶ月で覚えることができました。
苦しみながら覚えるより、毎日ゴロゴロ寝転がりながらチラ見する方が、
僕は絶対楽におぼられると思います。
ぜひやってみてください。